{{tag>Linuxディストリビューション Debianベース Trinity 軽量リナックス}} [[start]]＞[[mypedia_start]] ====== Q4OS ====== Linuxカーネルを用いたオペーレーティングシステム(Linuxディストリビューション)のひとつ、WindowsVista世代のPCでも動作するハードウェア要件とWindowsXP風のデスクトップが特徴。\\ {{:media:20180423_q4os_010.jpg?320}} {{:media:20180423_q4os_020.jpg?320}} ---- ※※以後はQ4OS ver2.4 コードネームScorpion の内容※※ Linuxディストリビューション「Debian9」をベースに独自改良されデスクトップ環境はTrinityを採用しています。2017年10月10日安定版がリリースされサポート期間は5年間(2022年10月まで)あります。（2018年1月29日に次期バージョン3.1 コードネームCentaurusのテスト版が公開されています）、CD起動のLiveCD/DVDには対応していません。 ハードウェア要件 * CPU：Pentium 300MHz * RAM：128MB * HDD：3GB（フルインストール時は5GB必要でした） ---- ===== ダウンロード・セットアップ ===== 手順が多いので別ページになっています。 * [[q4os_2_4_download]] * [[q4os_2_4_install]] * [[q4os_2_4_touhu]] * [[q4os_2_4_fcitx_mozc]] ---- ===== 使用した感想 ===== 【インストール】難易度は「中から高度」、私の環境では文字化けのためオートインストールが使用できなかったので通常インストール＋文字化け対策＋日本語入力設定などで手順が多く、途中から英語表示になったので翻訳作業も必要でした。HDDはフルインストール＋文字化け対策＋日本語入力設定＋キャッシュなどでほぼ5GB必要です。インストール時間はハードウェアやネットワークの影響で変わりますがフルインストールなら2～3時間、追加ソフトを一切入れなければ1時間くらいでできます。 【起動時間】CPU2コア・メモリ2GB環境でBIOS(UIEF)画面後からログイン画面まで約57秒＋パスワード入力後の待ち時間が25秒＝合計1分22秒かかります。同じ環境でWindows10を起動すると1分35秒かかるのでほぼ同じくらいです。 【デスクトップ】見た目はほとんどWindowsXPです。アイコンなど若干違いますが一瞬見ただけでは別のOSを使ってるとは思われません。実際インターネットやオフィス文章を使ってるだけなら別OS使ってる感じはありませんので、Windowsユーザーならとても使いやすいと思います。しかしLinuxユーザーやこれからLinuxを学ぶ人は逆に使いにくいかもしれません。 |{{:media:20180423_q4os_020.jpg?320|}}| 【アプリメニュー】WindowsXPのスタートメニューに似たデザインのポップアップウインドウが表示されます。メニューの展開はウィンドウ内の白いエリアが右方向にスライドする感じアプリが表示されます。問題点はメニュー階層が深い事でアプリを起動するのに最低で5回はクリックが必要です。 |{{:media:pasted001:20180502_025400_q4os.png?320}}| 【設定画面】コントロールセンターはファイルエクスプローラー風のウィンドウに分かりやすくアイコンで表示され、設定項目も日本語化されているので特に困る事はありません。 |{{:media:pasted001:20180502_025601_q4os.png?320}}| 【メモリ】使用状況は起動して少し待ってから「free -m」コマンドで確認すると、システム要件の2GB環境の場合は使用量(used)は226MB、利用可能(available)は1GB以上あるのでアプリを複数起動しても大丈夫です。OSのみでスワップが発生しない下限のメモリ768MBで起動すると使用可能は400MBなのでメモリ消費の少ないアプリ1個程度ならスワップ無しで利用できます。 |{{:media:pasted001:20180502_025707_q4os.png}}\\ Q4OS メモリ2GB起動時のメモリ状況| |{{:media:pasted001:20180503_225207_q4os.png}}\\ Q4OS メモリ768MB起動時のメモリ状況| 【操作感想】CPU2コア・メモリ2GB環境では動作は軽く快適です。問題なのは日本語入力に対応しないアプリが多い事です。インターネット・メール・オフィスは日本語入力に対応したアプリがあるのでそれほど困らないとは思いますが、テキストエディタやスケジュールソフトなど使う場合は別のアプリのインストールが必要となります。（日本語問題は後述のアプリに対応状況を書き出しておきます） 【アプリ】フルインストール時の主要なアプリ一覧です。一部でmozcによる日本語入力ができません。 ^ウェブブラウザ|Google Chrome\\ konqueror(日本語入力未対応)| ^メール|KMail(日本語未対応)\\ Thunderbird| ^オフィース|Libre Office| ^スケジュール管理|KQrgnizer(日本語入力未対応)| ^PDFビュワー？|qpddfview| ^フォト管理|DigiKam(日本語入力未対応)| ^画像ビュアー|Gwenview| ^スクリーンキャプチャ|KSnapshot| ^ペイント|Kolour Paint(日本語入力未対応)| ^スキャン&OCR|Kooka| ^ゲーム|KBounce\\ AisleRiotソリティア\\ KMines| ^ファイルマネージャ|Dolphine(英語)\\ Krusader(日本語入力未対応)| ^オーディオプレイヤー|Amarok| ^ディスク作成|Brasero| ^録音ツール|KRec| ^メディアプレイヤー|VLCメディアプレイヤー| ^ユーチューブブラウザ|SMPlayer| ^テキストエディタ|KWrite(日本語入力未対応)| ^電卓|KCalc| ^ポップアップメモ|KNotes(日本語入力未対応)| ^ページャー|KPager| 【まとめ】 * Good:WindowsXPと同じ見た目と操作性なので使いやすい * Good:動作要件が低いので古いPCでもインストール可能 * Bad:インストール(日本語表示/入力)がやや大変 * Bad:一部アプリが日本語入力に対応していないので別ソフトを探さなければならない。 ---- [[start]]＞[[mypedia_start]]