Linuxカーネルを用いたオペーレーティングシステム(Linuxディストリビューション)のひとつ、WindowsVista世代のPCでも動作するハードウェア要件と初期状態でほとんどアプリが入っていないのでユーザーが自分の環境を構築できるのが特徴。
※※以後は バージョン4.5.0 の内容です※※
Linuxディストリビューション「Ubuntu16.04.3 LTS」をベースに独自改良されています。デスクトップ環境はEnlightenment E17を独自改良したMoksha。LiveCD/DVD起動対応
メジャーバージョンの4.0.0は2016年10月29日にリリースされサポート期間は2021年4月の予定です。マイナーバージョンアップは3ヶ月ごと行われバージョン4.5.0は2018年2月24にリリースされました。
次期メジャーバージョン5.0.0の安定版を2018年8月にリリース予定
システム要求
最小 | 推奨 | |
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CPU | 500MHz | 1.0GHz |
RAM (*1) | 256MB | 512MB |
HDD | 4GB | 10GB |
(*1)インストーラーは1GB以上の「スワップ領域+RAM」が必要
手順が多いので別ページになっています。
【インストール】日本語表示と日本語入力の設定が必要で複雑な手順が多く時間がかかります。また日本語化しても設定画面など一部で英語表示は残ります。HDDは約3.93GiB(アップデート・サードパーティ製ソフト・日本語設定・スワップ含む)使用、この状態でアプリはほとんど入っていません。
【起動時間】CPU2コア+RAM2GB環境でBIOS(UEFI)終了後からログイン画面まで約57秒でログイン後に12秒ほど待ち時間があるので1分9秒です。同じ環境でWindows10を起動すると1分35秒(65+30秒)かかるのでBodhi Linuxの方が速いです。(メモリやCPUの厳しい環境ならもっと大きな差になります)
【デスクトップ】外観的にはタスクバーが下部にあり標準的なWindowsスタイルですが、操作感覚は違いデスクトップ背景で左クリックするとスタートメニューの表示/右クリックはできません。また初期状態ではデスクトップアイコンの作成不可、作成できるように設定変更しても操作が特殊です(デスクトップアイコンの作成方法は後述)。デスクトップにはガジェットも配置できますがBodhi App CenterのMoksha Modulesからダウンロードしても数種類しか無いので実用性は低いです。
【メニュー】質素な多段式ポップアップメニューでクリックしなくてもサブメニューが展開するので使いやすいです。
【アプリウィンドウ】左上にアプリアイコンがありませんが最小化・最大化・終了ボタンのある標準的な外観です。(アイコンが表示されるテーマもあります)。ウィンドウを画面端や他のウィンドウに近づけると磁石のようにひっつくスナップ機能があり便利です。ウィンドウの大きさ調整はウィンドウ4辺(上下左右)ではできず4角でのみ行うため、垂直固定・水平固定での調整はできません。初期状態ではウィンドウカラーが濃い黒系統でアプリの白色キャンバスとの明暗差が大きく目が疲れるので壁紙やテーマを変更した方が良いと思います。(テーマはBodhi App Centerからダウンロード可、私的にはDetourious Themeが比較的使いやすかった)
【アプリ】管理用アプリ以外は下記の3つしかインストールされていませんので自分でインストールする必要があります。Bodhi公認のアプリは「Bodhi App Center」からインストールできますが日本語対応してない可能性があるので注意が必要です。
テキストエディタ | ePad(英語表示/日本語入力不可) |
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写真管理 | Ephoto(英語表示/日本語入力不可) |
ブラウザ | Midori(日本語対応) |
【設定画面】初期状態で設定パネルに表示の無い項目があります。表示するにはモジュールのロードという作業が必要となり、最初はどのような設定があるのかわからないので「モジュールをロード→設定を確認→不要ならモジュールをアンロード」と確認作業に手間がかかります。また項目別の設定ウインドウは統一性が無く日本語表示になっていない物が多くあります。
【メモリ】使用状況は起動して少し待ってから「free -m」コマンドで確認すると、メモリ2GB環境の場合は使用量(used)は148MBでとても軽量、利用可能(available)は1MBを越えてるのでアプリを複数起動しても快適に使えます。OSのみでスワップの発生しない下限のメモリ512MBで起動すると利用可能は310MBなのでメモリ消費の少ないアプリ1個程度ならスワップ無しで利用できます。
【操作感想】使用メモリが少ないためか動作は全般的にとても軽い印象でアプリの起動が速く感じます。デスクトップの操作に違和感はありますがアプリ上には影響は無いので苦になるほどではありません。
【まとめ】
Ubuntuベースで軽さを追求するのであればオススメです。同じ軽量OSではLubuntuが有名ですがそれより軽い感じがします。しかし初心者向けではなく特殊な感じです。
Bodhi Linux(4.5.0)ではデスクトップアイコンが初期状態で表示されないので表示方法を説明します。
1.モジュールのロード:「スタートボタン→設定→モジュール」→ファイルのDesktop iconを選び「ロード」を押します。右側のランプがついたら設定画面を閉じます。
2.デスクトップでは直接右クリック出来ないので1個目のアイコンはファイルマネージャーで「/home/user/デスクトップ」にファイルを作成します。
3.アイコンが表示されれば、そのアイコン上で右クリックができるようになり、サブメニューから新しいフォルダやファイルの作成・その他並び替えなどができます。
※注意
無いよりかはマシだけど、使い勝手は良くありません。