文書を書いている時、「薄暗い」と「薄明るい」のどちらを使ったら良いか迷った。対義語だがどちらが明るいのだろう?
ググってみると、知恵袋にも同様の質問がありました。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12113831957
ここでは、3人が回答しており、明るいのは「薄暗い・比較できない・薄明るい」とバラバラで質問者さんは説明などから明るいのは「薄暗い」を選んだようです
しかし、自分的には「比較できない」が正解な気がします。「比較できない」と答えた tokio_olympic_2020 さんの説明を読むと
”そもそも形容詞は主観的要素が多く、どちらがどうのと比較するのは無理です。”
とありました。
主観的とは、個人経験・周囲の状況判断・心理的状態に左右される事です。
例えば、「暗い部屋・明るい部屋・明るさ中間の部屋」があったとして
・暗い部屋から中間の部屋に入ると明るいと感じ→「薄明るい部屋だ」
・明るい部屋から中間の部屋に入ると暗いと感じ→「薄暗い部屋だ」
となります。
しかし、明るさや暗さに対する感受性は人それぞれなので、科学的に中間の明るさの部屋があったとしても人によって「明るい」と感じるか「暗いと」感じるかは違いますので、
・暗いと感じる中間の部屋に入れば→「薄暗い部屋だ」
・明るいと感じる中間の部屋に入れば→「薄明るい部屋だ」
となり、はじめの部屋が明るいか暗いかは関係が無い時もあります。
また、心理的な面でも、ホラー映画を見た後だと普段気にならない暗さがものすごく暗く感じる事があります。
以上の事から「薄暗い」と「薄明るい」は絶対的にどちらが明るいと言う事は無いと思われます。
文章で使うなら、前後の文脈やどちらを伝えたいかで使い分ければ良さそうです。
ホラー小説なら「幽霊が出そうな薄明るい部屋で物音がした」だとあまり怖くありませんが、「幽霊が出そうな薄暗い部屋で物音がした」なら不気味な感じが伝わります。
言葉って難しい。