Googleから無料でダウロードできる写真管理ソフトPicasa3でタイムラプスができると知ったので試してみました。
タイムラプス(微速度撮影)とは、インターバル撮影などで撮影した静止画をつなぎあわせてパラパラ漫画のような動画にした物。DVDやビデオの見ながら早送りしてるような状態と同じような感じの動画。
Picasa3でのタイムラプスの作り方
(1)撮影した写真をPicasa3に取り込みます。
取り込み方は説明書などを見て下さい。
注意点は
※撮影順にファイルが並んでいること
※1つの動画にする写真は1つのフォルダに入れて下さい
(2)取り込んだ写真を選択し[作成]>[ムービー]>[選択元]でムービー作成画面に
※1つ1つ選択するのは大変なので[Ctrl]+[A]でそのフォルダの画像を全選択できます。
(3)ムービーメーカー
A.音声トラック
音楽が必要なら「読み込む」から音楽ファイルを読み込んで下さい。
特にタイムラプスで必要な機能ではありません。
B.移行スタイル
「経過時間」を選んで下さい。これがタイムラプスのモードです。
C.スライドの表示時間
1/30秒から1/6秒まで自由に調整でき、動かすとシークバー上(C2部分)の再生時間が変わります。
撮影枚数と再生時間から選んで下さい。
同じ枚数の写真を使うなら
・1/30秒=動きが滑らか/動画の再生時間は短い
・1/6秒=動きがカクカク/再生時間は長い
逆に1分の動画を作りたい場合は
・1/30秒なら1800枚の写真が必要です。
・1/6秒なら360枚の写真が必要です。
D.サイズ
320×240から1920×1080まで自由に選べます。
大きい物を選ぶと綺麗ですがファイルサイズが大きくなるので注意してください。
作成時間はサイズによってあまり変化は無いようです。(家の環境だと2000枚を1/24秒で作成すると約5-6分)
E.説明の表示
写真に付けた説明を動画に表示する機能ですがタイムラプスでは使いませんのでチェックを外します。
F.フレームのサイズに写真を切り抜く
上で指定したサイズの縦横比率と静止画の縦横比率が違う場合
・チェック無しだと上下または左右に黒い帯が出ます
・チェック有りだと画像の一部が切り取られますがサイズいっぱいに表示されます。
「スライド」
動画のはじめに表示されるタイトル画面の設定です。
タイトル消したい場合、下部の写真一覧の先頭にあるタイトル画像(G)を右クリック削除で表示されなくなります。
最後に「ムービーの作成」で動画が作成されます。
比較
なめらかな動画を作るには写真の撮影間隔・スライドの表示時間・被写体の動きなどバランスが重要なので、3パターンほど作って比較しました。
・撮影段階で重要なのは撮影間隔と撮影枚数(時間)
被写体の動きが早いものは撮影間隔を短く、遅い物は撮影間隔を遅くしても良いが、できるだけ撮影間隔が短い方が編集段階での自由度が高くなります。撮影間隔が遅すぎるとカクカクした不自然な動画になります。
撮影枚数は多くないとカクカクした動画になったり動画が一瞬で終わってしまいます。Picasaの設定では1秒6枚~30枚の写真が必要ですので60秒の動画を作るとしたら(6枚~30枚×60秒=)360枚~1800枚の写真必要です。
・編集段階では撮影枚数とスライドの表示時間のバランス。
基本的に表示間隔の1/30秒がもっともスムーズな動画になるので高い数字を指定するのが基本、しかし撮影枚数が少ない場合は再生時間が短くなるので低く抑えて時間を伸ばした方が良い場合もある。
逆に撮影枚数が多すぎる場合は1/30秒でもスピード感の無いもっさりした動きになってしまったり再生時間が長くなりすぎる事があるので、写真を間引いて調整する必要がある。
人に見せる動画の再生時間は、よほど面白い動画でも無い限りカップラーメンの待てる時間を参考に3分未満に抑えるのが良いと思う。
参考3時間空と太陽の動きを3時間撮影した場合の撮影例。
A.5秒インターバルの写真2123枚を1/30秒設定で再生した場合
少しゆっくりな動きで、約1分の動画になる
B.上の写真を間引いて、30秒インターバルの写真354枚をを1/30秒設定で再生した場合
かなり動きの早い、約13秒の動画になる。
C.30秒インターバルの写真354枚をを1/6秒設定で再生した場合
再生時間はほぼAと同じ1分だが、カクカクしている。
上記の結果から、空や太陽を撮影するならAとBの間で10秒から15秒のくらい撮影間隔が良いと思われます。
感想
写真さえ用意できればPicasaで簡単にタイムラプス動画が作成できます。
しかし写真を準備するのが難しそうです。屋外で長時間撮影するにはカメラの電源確保など必要だし、綺麗に撮影するには一眼レフとかが良いけどメカシャッターが壊れそう。