普段からバックアップソフトでデータをバックアップしているのだが、先日バックアップHDDのデータが一部破損してるのに気がついた。何時・何故破損したかわからないがバックアップソフトはフリーソフトを使っており、バックアップ元とバックアップ先のファイルの更新日やサイズの違いからファイルをコピーする単純な物なのでデータの違いは比較していない、そのため何らかの要因でデータが破損しても更新日やサイズが同じならバックアップ済みとして破損したファイルが保存され続けてしまい、今まで気がつく事ができなかった。
なのでマスターとバックアップの全データを比較して破損しているファイルを調べるため、ソフトを探したらフリーソフトの「WinMerge」を発見したので使ってみました。
WinMergeは2つ(最大3つ)のファイルやフォルダーを比較して異なる部分を表示できるソフト。テキストファイルであればテキストエディタが左右に表示され異なる部分が色付けされて表示されテキストエディタのように編集できる。バイナリファイルではればHEX表示(16進数)で異なる部分が色付けされて表示されバイナリエディタのように編集できる。ドライブやフォルダの比較はファイルの有無と1つ1つファイルの内容を比較して異なるファイルが色付けされ表示され、ファイルはダブルクリックすると上記のテキストファイルやバイナリファイルによる比較編集ができる。ファイル比較ソフトです。
使い方は起動して比較したい2つのファイルやフォルダ・ドライブをドラッグアンドドロップし[OK]を押すだけ。比較が完了するとファイルなら左右にファイルの内容が表示され(HEX表示ボタンを押すとバイナリ比較エディタになる)、ドライブ・ファイル比較ならファイル一覧が表示される。
動作速度は普通、2つのファイルを読み比較するのでドライブの性能やファイルサイズの影響を受けます。また比較中はCPUパワー・ファイルI/O・メモリを大量に使うためマルチタスクでの別作業は動作が重たくなります。
ちなみに1.5TBの15000個のファイル×2台(マスターとバックアップ)をチェックしたら丸1日ほどかかり、破損したファイルは50個ほど、破損したファイルをバイナリ比較すると1バイトだけ(正確には1ビット反転)破損してました。前回修理で直ってきたパソコンがメモリ不良だったようなのでそれが原因だろうか?
こんな面倒な事しなくてもはじめから書き込み検査してくれるバックアップソフトを使えばと言われるかもしれませんが、意外にそう言うソフトは少ないのと、あってもチェック方法が詳しく書いてないので注意が必要です。ソフト的には「マスター読み込み>バックアップ書き込み」して検査のため「マスターを読み込みチェック・バックアップ読み込みチェック」すると完璧なんですが、マスター読み込みを1回しかしなかったりとか、また最近のハードディスクは大量のキャッシュメモリが搭載されているため一度メモリをクリアさせないと本当にディスクに書き込めてるかわかりませんので、この「WinMerge」でバックアップとは別で検査したほうが面倒ですが確実です。
皆さんもバックアップが正しくできているか検査してみては?
リンク
>WinMerge 日本語版
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/8165/winmerge.html