Linuxのお勉強用に古いWindows10パソコンにVMware Workstation 12 Playerを入れてUbuntuを動かしていたのですが、ほとんどソフトを入れてないのにアップデートで10GBを越えストレージ容量が厳しくなってきたので軽量LinuxディストリビューションのXubuntuとLubuntuをインストールしてみました。
現在のPCの環境は
OS:Windows10、CPU:Core i7-2630QM(2GHz)、SSD:64G、メモリ8G。
CPUやメモリは現在でも問題無く使えるクラスだけど、ストレージはSSDが普及しはじめた頃(2011年)に購入した物なので厳しくWindows10とUbuntuと2つもOSが入ってると空き容量はほとんど無い状態。
・インストールはメディアを入れてUbuntu64bitで起動
・日本語を選んで指示に従いインストール開始・・・特に問題無く数分でインストール完了
・VMwareToolsはインストール方法ががわからなかったのでOpen-VM-toolsを使用した。
(もしかしたら下記Xubuntuと同じ方法でVMwareToolsをインストールできるかもしれないが、これをインストールした時は知らなかったので試してない)
ターミナルを起動して
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install open-vm-tools
$ sudo apt-get install open-vm-tools-desktop
でインストールできるが問題発生。
解像度変更やクリップボード共有は問題なくできるのだが、ホストからのD&Dでファイルコピーができなかった(逆は可能)。
しかたないのでファイルコピーは共有フォルダー経由で行う事とした。
使ってみて思った事は
・HDD容量は約6.9GB消費(アップ―デート後)
・最初から日本語表示と入力が可能(Ctrl+スペースで日本語入力)
・メモリは起動時約306MB→FirefoxでYahoo表示540MB とそこそこ軽量。
・ソフトは「ブラウザ:Firefox」以外はWindows系ではあまり聞きなれない名前ソフトばかりで、Office系も入ってなかった。
・インストールはメディアをセットするとUbuntuと認識し「簡易インストール」が可能、しかし簡易インストールだと通常起動時何かエラーが出て英語環境になってたので、手動インストールの方が良いと思う。
・手動インストールはVMwaerで「後でOSインストール」から行う。
・日本語表示対応で特にインストールで問題になる事は無かったが、アップデートのダウンロードにかなり時間がかかった(途中食事に行ったので正確な時間はわからないが30分くらい?)
・日本語入力は初期状態では使えないので、言語語パッケージの不足分を追加インストール、再起動して「設定→言語サポート」でIMシステムをfcitxに変更、タスクバーにキーボードが表示されるので設定でmozcを追加して、再起動後「Ctrl+スペース」で日本語入力可能に。
・VMwaretoolのインストール
Player→管理→VMwaretoolのインストールで開くCDからVMwareTools-*.*.*-*****.tar.gzからvmware-tools-distribをデスクトップに解凍
ターミナルで
$ cd /home/ユーザー名/デスクトップ/vmware-tools-distrib/
$ cd ./vmware-config-tools.pl -d
でインストールし再起動する。
インストール後何かのエラーが出たけどVMwareToolsインストール済みでホストとクリップボード共有やD&Dなどが可能になり、特に不具合らしきものは無かった。
使ってみて思った事は
・HDD容量は約7.5GB消費(アップ―デート後)、Lubuntuより若干多い。
・メモリは起動時約360MB→FirefoxでYahoo表示660MB、Lubuntuより若干多い。
・ソフトは「ブラウザ:Firefox」「メール:Thunderbird」「オフィス:LibreOffice(Calc/Math/Writer)」などWindows系でも聞いたことがある物がインストールされている。
■共通
ファイル共有:VMwareの仮想マシン設定のオプション設定でファイル共有を有効にするとLinux側から「/mnt/hgfs/共有フォルダ名」でアクセスできる。
圧縮:ext4はホスト側から圧縮できないのでクライアント側から次のコマンドで「$ sudo vmware-toolbox-cmd disk shrink /」でできるらしいが、
仮想ドライブの空き容量が小さいと圧縮できないみたい?
■2つを比較すると
・Lubuntu
良い点は「低メモリ消費」「インストールが速い」「最初から日本語入力が使える」など
悪い点は「初めから入っているソフトは馴染みの無い物」
・Xubuntu
良い点は「初めからOffice系ソフトが入ってる」
悪い点は「インストールに時間がかかる」「日本語入力の設定が必要」
・感想
OSを起動するだけならLubuntuの方が圧倒的に簡単手軽なのだが、Lubuntuには自分よく使うOffice系ソフトが入っておらずLiberOfficeを追加インストールするとHDDが1.5GB必要で合計8.4GBとなるためXubuntuの7.5GBを越えてしまう。もともと空き容量問題からOSを変えようとしてるのでXubuntuをしばらく使ってみようと思う。
しかしXubuntuにしても7.5GBなので何回かのアップデート後に10GBを越えると思われる。本当はもっと軽量なPuppy LinuxやTiny Core Linuxが良いと思っただが・・・
・Puppy Linux(Ubuntuベースのtahrpup6.0.5)は1年以上更新されてなさそうなので保留。更新するほど問題無く安定してると言う事なのかもしれないけど継続利用するなら心配。
・Tiny Core Linux(8.0)はインストールしてみたけど日本語化の情報が少なく挫折。
なので結局Ubuntuに近いディストリビューションに。
時間があればと(またはXubuntuに問題があれば)次のLinuxディストリビューションも試してみたい。
・ChaletOS:軽量でWindows7風でWinユーザーは使いやすいらしい、新しいので情報が少ないがHDDは8GB。
・Linux mint:Windows風で使いやすいらしい。ただしHDDは9GBほど必要
・elementaryOS:Mac風で使いやすいらしい、情報少ない。
・ZorinOS:デスクトップをWindows10風やMac風にできる、ただそUbuntu16.04ベースは重いらしく上位版が有料になったので無料版の将来性は無さそう。