そこそこ使えそうなWindows搭載の8型液晶タブレットが約4万円という価格で発売されたので買ってみました。
*製品名=Iconia W4-820/FP
*メーカー=日本エイサー
*実売価格=39,900円(現在Amazonは調査のため販売を一時休止)
タブレットと言うとios搭載のiPadやAndroid搭載のNexus7ですが、どちらも普段から慣れ親しんでいるWindowsと比べると出来ることが限られ不便だなと感じていたところに、本機やVT484やMiix2 8などが一斉に発表されたので購入しました。
選定
本機の選定にあたって、最軽量のMiix2 8(Lenovo)の2機種と国内メーカーのVT484(東芝)と本機の上位機種W8-820/FHで悩みましたが。内部ストレージと価格から本機になりました。特に内部ストレージはWindows8.1で16GB+Office 2013 Personalで3GB+その他にキャッシュやアップデートなどで増える事を考えると32GBだと将来を考慮し64GBを選定。すると本機かW8-820/FHかMiix 2 8(64GB版)の3機種。
この3機種だがW4-820/FPとの違いは、W8-820/FHはOfficeがBusinessで約3000円アップ、Miix 2 8はOfficeがBusinessとGPS有りと最軽量だがHDMI出力が無くモノラルスピーカーな点で約5000円アップ。
最終的にGPSは不要でOfficeもExcelしか使わない事から一番安かった本機(W4-820/FP)になりました。
スペック
・OS:Windows8.1 32bit
・CPU:Atom Z3740 1.33GHz/最大1.86GHz
・8.0型:1280*800 IPSパネル、グレア(光沢)パネル
・ストレージ:64GB eMMC
・I/O:Micro USB2.0(充電/USB2.0排他使用)、MicroHDMI、MicroSD、イヤホンジャック
・バッテリー:4960mAh (Web閲覧10時間/動画再生8時間)
・カメラ:フロント200万画素/リア500万画素
・大きさ:高さ10.8mm * 幅134.9mm * 奥行 218.9mm * 重さ415g
・その他:Microsoft Office Personal 2013付属、無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth4.0、ジャイロスコープ、照度/加速度センサー、電子コンパス
パッケージ
付属品
本体、ACアダプタ、充電用 MicroUSBコード(1.2m)、MicroUSB-USB2.0変換アダプタ、説明書類
本体
正面 裏面 |
正面は右上にカメラやカメラインジケーターライトがある、液晶部分は黒い縁までフラットで周囲の銀色部分はが一段低くなっており下部中央にWindowsキーがある。
裏面は左上にカメラとカメラインジケーターライトがある。手で持ちやすいように角は丸くなっているがボディーは光沢塗装なので滑りやすいです。
上面 下面 右側面 |
上面には電源ボタンと充電ランプがある。
下面には左右にステレオスピーカー、中央にMicroUSB端子とヘッドホン端子。MicroUSB端子は充電とデバイス共用で1端子しか無いため充電しながらUSBデバイスは使用できないので注意が必要。またスピーカーはステレオだが下面にしか無いため縦向きで使う時は良いが横向きで使う場合はスピーカーが片側になってまう。
端子の位置が横向きに持った際に人差し指と中指の間に来るので充電しながらでも使いやすい。iPad miniでは中央にありケーブルが細いので邪魔とまでは言わないが使いにくかった。
右側面にはMicroSDスロット、MicroHDMI端子、ボリューム上下、小さな穴はリセットボタンとマイク。
左側面には何も無い。
液晶パネル
解像度はフルHDでは無いが8型のためか粗さは感じずグレアパネルでとても綺麗、またISPパネルで視野角は広く上下左右かなり斜めから見ても普通に見える。
欠点としてはグレアパネルの映り込みと、タッチパネル表面についた手の油(指紋)が目立つ所だ。特に指紋は画面をまるでポテトチップを食べた手で触ったかのようなギラギラの状態になるので神経質な人は液晶クリーナーを常備するか指紋がつかないタイプの保護シートを画面に貼った方がよいだろう。(iPad miniは同じように触っても指紋が目立たなかった)
手に持った感じ
|
縦向きの場合、男性なら人指し指は届かないが他の指で片手で握れるくらいの大きさ、手の小さな方は握りにくいかもしれません。
横向きの場合、画面がワイドで枠が広いのでソフトウェアキーボードの中央のボタンを押す場合に指が届きにくい。
iPad miniとサイズ比較
縦横 厚さ |
短辺方向はほぼ同じ(カタログ上では0.1mm本機が大きい)、長辺方向が一回り長い(18.9mm本機が大きい)、厚みは写真だと0.5倍ほど大きく見える(3.6mm本機が大きい)。
消費電力
SANWA SUPPLYのワットモニター「TAP-TST8」で消費電力を測定してみました。
充電時=12ワット
使用時(AC接続)
液晶輝度25%時=4ワット
液晶輝度100%時=10ワット
当たり前ですがものすごく省エネです。
ちょっとした調べ物するならノートパソコンやデスクトップパソコン開くより、こっちで作業したほうが電気代がとてもお得です。
ベンチマーク
Windows8.1から「エクスペリエンス インデックス」が無くなりましたがコマンドは残っているので測定。
※測定方法
コマンドプロンプトを起動して「WinSAT.exe formal」と入力、測定が完了したら「C:\Windows\Performance\WinSAT\DataStore」にある「****-**-** **.**.**.*** Formal.Assessment (Recent).WinSat.xml」(*は実行日時が入る)を開き
「SystemScore、MemoreScore、CpuScore、GraphicsScore、GamingScore、DiskScore」がエクスプレスインデックスの
「基本スコア、メモリ(RAM)、プロセッサ、グラフィックス、ゲーム用グラフィックス、プライマリハードディスク」に相当する。
5.5=メモリ(RAM)
6.3=プロセッサ
4.3=グラフィックス
4.1=ゲーム用グラフィックス
7.1=プライマリハードディスク
ストレージベンチマーク |
シーケンシャルライトがイマイチですが、全体的には十分な性能があると感じます。
SDカードのベンチマークは下記の関連記事の「Transcend社の32GB microSDHCカード「TS32GUSDHC10E」購入」に掲載しています。(3/14追記)
実際の使用感は。
・Web閲覧ではiPad miniよりも描画速度が早く感じました。動作もスムーズです。あと比較していて感じたのはiPad miniだとモバイル版のページが表示される事があるが、本機はWindowsなのでPC版のフルページが表示されスクロールせず沢山の情報が見れるし、Flashも再生されるので制限が少なく使いやすかった。
・ExcelやWordなど、起動に5-6秒ほど待たされるが起動後はスムーズに動作。試しにExcelで20列*1000件程度の関数も5列ほど使ったファイルを開いて見ましたが動作が遅くなる感じはありませんでした。
・動画再生は、デジカメで撮影した1920*1080*60P – 最大28Mbpsの動画を再生した感じでは、多くの場面では違和感なく再生されますが景色が大きく変わるような場面ではフレームレートが10fpsぐらいに感じる部分がありました(※ファイルフォーマット等によって発生しないかもしれません)。同様のシーンを60i – 17Mbpsで撮影した物ではスムーズに再生しました。
地デジ画質は最大17Mbpsなので、単純にビットレートだけ見るなら地デジ画質なら問題なく見れそうです。
Atomプロセッサは使えないと思っていたが4コア/4スレッド動作のZ3740はまあまあ使えるレベルと感じました。
アプリ
アプリ一覧1 アプリ一覧2 |
Acerのマルチメディアやクラウドなどのアプリなどが数個入っている。(たぶん自分は使わない)
ストレージの容量はWindowsアップデートやAcer関連のアップデートを適応した後の状態で58.12GB中6.09GBが回復パーテーション/0.1GBがEFIシステム/15.3GBが使用中/36.6GBが空き領域となっている。
選定の部分でも書いたが32GBモデルだったら空き容量は10GB以下、まだ自分のソフトやデータも入れてない状態でだ。64GBモデルを選択して正解だった。
その他・感想
ビジネスやWeb閲覧で使うには十分な性能をもった端末です。ただしWindowsがタブレットとしてはまだ成長段階のため使いにくい部分が多く、また以前からのデスクトップ系のソフトでは文字は小さいしタッチ操作を受け付けない物があった。
使い慣れたExcelやWindowsアプリがタブレットで使えるので非常に便利です。
リンク
>日本エイサー
http://www.acer.co.jp/ac/ja/JP/content/home
>製品情報
http://www.acer.co.jp/ac/ja/JP/content/model/NT.L31SJ.002